イジワル同期とルームシェア!?
金村涼子は私の同期。
たぶん一番の仲良し。

でも、涼子にも大士朗とのことは言ってないんだよね。

こんな結末になるなら、さっさと言っちゃえばよかった。
涼子なら、優しく慰めてくれただろうに。

いつもは午前中に届ける伝票類を、涼子のデスクへどさっと置いた。
女子社員ズの輪から離れて、涼子がやってくる。


「ご苦労様。ねえ、明日のランチなんだけど、ビルズでランチ食べて、コールドプレスジュース飲みに行くってのはどう?」


涼子が相変わらずトレンド感満載の提案をしてくる。
オサレタウン誌大好きだもんね、涼子。


「パンケーキがランチじゃやだー」


あんまり興味がないタチの私は否定的に答える。


「パンケーキだけじゃないから、色々美味しいんだよ。コールドプレスは、去年からハマってるんだけど、努くんはあんまり好きじゃないから、うちに低速ミキサー買うのもはばかられてさぁ」
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