イジワル同期とルームシェア!?
「あ、努くんは明日の夜、青海と飲むんでしょ?帰りがゆっくりでいいなら、買い物もしようよ」


私が言うと、涼子はきょとんとした。


「あれ?なんで知ってるの?うちの旦那さんの予定」


やば。
私、すんごい迂闊。


「きっ昨日、青海に会って聞いたんだ。土曜は涼子とランチなんだーって自慢したら、俺は旦那の方と飲むんだぞーって」


「あ、そうなんだ。青海と文って仲良しだよねー。今度、ダブルデートしてみる?あは、ダブルデートの響き、古くて逆にアガる」


「お気遣いゴムヨウにてお頼み申す。しからば、御免!」


私はビシッと片手をあげ、涼子に別れを告げた。


あー、危ない危ない。
青海からの情報をさらっと流してしまった。

大士朗とのことはこの先も秘密にしておくけれど、青海の部屋に居候してることだって口にしていいことじゃない。
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