イジワル同期とルームシェア!?
「じゃねーよ」


すげなく答える。

その論理だと、エッチくらいまではフツーにアリになりそうだ。
私と元希じゃ絶対考えられないけどね。

へらへら笑う元希に全然本気な感じは見えない。
あー、またいつものか。


「あのさ、元希」


この際だから言ってしまおう。
私は元希の顔を真面目に見つめる。


「ずーっと思ってるんだけど、私をからかうの楽しい?あんたって、私には特にこういうふざけ方するよね。涼子や他の同期にはしないじゃん」


髪型を変えれば
『顔、丸っ!』、

グロスをぬれば
『唇テカらせる前に小鼻のテカリ抑えろよ』、

彼氏が出来たって言えば
『その彼氏、霊長類ヒト科?』。

青海元希は、入社以来私に絡むのが複業ってくらい、近くでご意見しまくってきた。
周囲の持つ元希への印象と、私が持つ印象がまるで違うというあたり変な話だ。

< 88 / 323 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop