イジワル同期とルームシェア!?
「ま、アヤが嫌ならやめるわ。一緒に住んでてカリカリされるのもつまんないし、お互い穏便にやれるよう、俺も努力する。キャラ設定変えてみる」


あら?
いきなりの改心。

拳を握り固めていた私は拍子抜けだ。

なんだかわからないけど、私をからかうのは控えめにするってことね。努力して、波風たてないようにしてくれるってことね。

しかし、予想の斜め上をいく男、元希は続けて言った。


「次の俺のキャラ設定、アヤにベタ惚れの旦那ってのどう?」


「ベタ惚れ?はぁぁ?」


狼狽する私にマイペースに答える元希。


「ほら、途中で敵キャラが味方キャラになるってよくあるだろ?あれだよ。アヤの敵だった俺が、同居して一転、甘い言葉を吐きまくるイケメンキャラになるっていう……」


「ガチで意味わかんないんで、その辺でやめといて」


「あれ?駄目?俺はずした?」


やっぱり元希は、私をからかうのをやめるつもりは無いらしい。





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