イジワル同期とルームシェア!?
②
月曜日、朝8時15分。
私は始業45分前に会社に到着した。
こんなに早い出社は、元希との出勤時間をズラすためである。
マンションから会社までは歩ける距離。
この道を仲良く二人で歩いて行ったら、同棲感半端ないじゃない。
他人に見咎められないよう、私が先に出ることにしたのだ。
私は手の中にある鍵を見つめる。
この鍵は、昨日複製したもの。元希のマスターキーと区別するために、ガチャガチャで出たリアルなイルカのストラップをつけた。
これで別々に家を出ても大丈夫だ。
今朝から私の当番が増えた。
洗濯当番を丸々引き受けることにしたのだ。
だって、考えてみたら、元希が私の下着洗うなんて嫌だもん。
洗って干すのは私の仕事、乾いた衣類を畳むのは各自の仕事と担当替えをさせてもらった。