イジワル同期とルームシェア!?
こんなに遅くなるなんて、思わなかった。
予定していた煮込み系のメニューはやめて、簡単ですぐにできるメニューにしよう。

頭の中で算段はついている。

部屋に帰り着いたのは20時45分。
うわー、時間がない!

手を洗いカフェエプロンをつけて料理スタート。


21時15分、元希が帰ってきた。


「待ってて。すぐ、食べられるから!」


リビングに入ってきた元希にお帰り代わりに言う。


元希は通勤バッグをダイニングの椅子に置きながら、けろっと答える。


「先にシャワー行ってくるから焦んなくていいよ」


「だめ!それじゃ冷めちゃうし!ほんの、あと5分でできるから!」


せっかくスピーディーにできそうなんだし、温かくて美味しい時に食べてもらいたい。
美味しい夕飯を作って、元希を驚かせたいという魂胆が根っこにあるんだけど。
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