イジワル同期とルームシェア!?
元希はTシャツにハーフパンツといういつもの部屋着に着替えてくると、リビングのソファーに座りテレビをつけた。


「今期の月9、今日からじゃん。アヤ、見ないの?」


「いい!ドラマあんまし見ないし、それどころじゃない!」


ばたばたと作り上げたのはオニオンコンソメスープ、豚肉のピカタ、手作りドレッシングの豆腐サラダ。

よし!
栄養的にもグッド!

ダイニングテーブルに並べると料理はどれも美味しそうに見えた。


「お、うまそう。いただきます」


元希が早速箸を持つ。
私も手を合わせてからスープ椀を持った。


「ん?」


「んん?」


元希はピカタを、私はコンソメスープを一口。
そして発した言葉は疑問符だった。


スープの味がしない……。

元希が変な顔をしてるってことは、ピカタも?

慌てて一口かじってみる。

ピカタは卵の風味とお肉の味はしたけれど、塩っ気はなかった。
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