After
好きな人
「好きな人が出来たの。」
私は躊躇いながら言った。
相手はお付き合いしている茂(しげる)だ。
お付き合いと言っても不倫の関係。
お互い家庭を持っていた。
茂は3人の子どももいる。
一番下の子と会わせてもらった事があったけれど、1歳半のとても可愛らしい男の子だった。
茂は家庭を大事にしながらも、その裏では私を本気で好きになり、私が骨折で入院した時なんて主人よりも多く見舞いに来てくれていた。
そんな茂に私は告げた。
好きな人が出来た事を。
茂は驚きと悲しみの表情を織り交ぜながらえっと呟いた。
それからすぐに悲しみだけの表情に変わった。
「えっ、誰?誰?俺の知ってる人?俺優ちゃんと別れるのやだよ。」
焦っているようでもある。
そうなる事は好きな人について告げる前から予想していた。
実際の所茂と別れる必要はないのだ。
不倫関係の茂。
それ以外にも不倫関係にある洋紀(ひろき)という存在もあった。
茂は洋紀の存在を知っていて、いつも「もう一人の彼氏」と呼んでいた。
一方洋紀には何も話していなかった。
洋紀も家庭がある身だから不倫とは分かりつつも、付き合っているのは自分だけだと思っているだろう。
その他に浮気している相手が数人。
私はそんな女なのだ。
もちろん主人の大輝(だいき)は何も知らない。
私に友達ではない男関係があることに全く気付いていない。
そして大輝自身は浮気はしない。
たまには羽目を外せば良いのになぁと思ってしまう私には、もう大輝への想いは無いのだろうか。
私は躊躇いながら言った。
相手はお付き合いしている茂(しげる)だ。
お付き合いと言っても不倫の関係。
お互い家庭を持っていた。
茂は3人の子どももいる。
一番下の子と会わせてもらった事があったけれど、1歳半のとても可愛らしい男の子だった。
茂は家庭を大事にしながらも、その裏では私を本気で好きになり、私が骨折で入院した時なんて主人よりも多く見舞いに来てくれていた。
そんな茂に私は告げた。
好きな人が出来た事を。
茂は驚きと悲しみの表情を織り交ぜながらえっと呟いた。
それからすぐに悲しみだけの表情に変わった。
「えっ、誰?誰?俺の知ってる人?俺優ちゃんと別れるのやだよ。」
焦っているようでもある。
そうなる事は好きな人について告げる前から予想していた。
実際の所茂と別れる必要はないのだ。
不倫関係の茂。
それ以外にも不倫関係にある洋紀(ひろき)という存在もあった。
茂は洋紀の存在を知っていて、いつも「もう一人の彼氏」と呼んでいた。
一方洋紀には何も話していなかった。
洋紀も家庭がある身だから不倫とは分かりつつも、付き合っているのは自分だけだと思っているだろう。
その他に浮気している相手が数人。
私はそんな女なのだ。
もちろん主人の大輝(だいき)は何も知らない。
私に友達ではない男関係があることに全く気付いていない。
そして大輝自身は浮気はしない。
たまには羽目を外せば良いのになぁと思ってしまう私には、もう大輝への想いは無いのだろうか。