君に恋していいですか?
「あのさ…さっきのあれ、なんなの?」

「え?」

「オレは、卯月さんと約束したんだよ?オレ、卯月さんとの約束、すっげぇ楽しみにしてたのに、他の女の子と行けってなんなの?」

薫は目をそらしたままで小さく呟く。

「…笠松くんだって、一緒にいるならかわいい子の方がいいでしょ?」

「卯月さんの言うかわいい子って…さっきの後輩たちみたいな子の事?」

怪訝そうに尋ねる志信に、薫はうなずいた。

「…うん…。」

「どの辺がかわいいの?」

「どの辺がって…みんなキレイに化粧してオシャレして、いい香りがするでしょ?なんとなくフワフワしてて女の子らしいって言うか…。」

薫の言葉を聞きながら、志信はつまらなさそうにタバコに火をつけた。

「……だから何?」

「えっ…。」


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