君に恋していいですか?
着替えを済ませロッカーを閉めて振り返ると、梨花はまだ着替えの途中だった。

「着替え、遅くない…?」

「違いますよぉ、卯月さんが早過ぎるんです!なんでそんなに早いんですかー?」

「着替えなんてこんなもんでしょ?」

「メイク直しはしないんですか?」

「直すほどの化粧してないから。私、喫煙室で待ってる。終わったら連絡して。」

「ハーイ。」



喫煙室は、たくさんの男性社員で混み合っていた。

(オジサンだらけだ…。)

喫煙者の多い会社なのだから、喫煙室を増やすか男女別にすればいいのにと思いながら、薫はタバコに火をつけた。


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