君に恋していいですか?
「あーあ…負けちゃったよ。卯月さんがあのワンピース着て恥ずかしそうにしてるの、見たかったのに…。」

志信の呟きに、薫が横目でジットリと志信を見た。

「笠松くんってホントやらしい…。」

「……まぁ、否定はしないけど…。」

「えっ?!」

「オレも男ですからね。卯月さんの色っぽい姿見たら、ドキドキしますよ。」

薫は志信の発言にドギマギしていた。

(何…?冗談?それともホントにそんな事考えてるの?!)

薫は真っ赤になってうつむいた。

「笠松さん、残念でしたねぇ。」

「ホントにね。でもまぁ、約束は守りますよ。1週間晩御飯を奢るんだよね。」

「良かったですね、卯月さん。」

「うん…。」

(これってつまり…1週間毎日、笠松くんと一緒に晩御飯を食べるって事…?)

だんだん志信に惹かれて、そのうち流されてしまいそうで、薫は少し不安になった。

(まさか…ね…。)



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