君に恋していいですか?
「いつもお酒ばっかりだもんね。」

「卯月さんが行きたいって言うなら、それ以外の所にも行くけど…。」

「うーん…。やっぱりお酒かな。」

「だよなぁ。」

他愛ない話をしながらケーキを食べて、コーヒーを飲み終わると、またビールを飲み始めた。

「たまにはこういうのもいいね。結構楽しかった。」

「うん。卯月さんの料理、うまかったし。」

「たいしたものは作ってないよ。」

「そんな事ないよ。すげぇうまかった。」

「そう…?なら良かった。」

時間も随分遅くなったのに、志信と二人でゆっくりとビールを飲みながら、他愛ない話をして過ごすのは心地が良くて、なんとなくこのまま別れるのは惜しいような気もする。

(もう少しこのまま一緒にいたいかな…なんて…何考えてるんだろ、私…。)


< 151 / 290 >

この作品をシェア

pagetop