君に恋していいですか?
今まで夕食を一緒に食べる時は金曜日にお酒を飲んでいたので、さすがの薫も平日の夕食はこんな物なのかと志信は少し意外に思った。
(普通の食事も、たまにはまぁいいか…。)
「そこのモールの中にハンバーグの店があるから、行ってみようか。」
「そうなんだ。よく知ってるね。」
「前に後輩と行った事があるんだ。」
「ふーん…。」
(笠松くんってやっぱり人気あるんだな…。)
志信は“後輩”としか言っていないのに、以前志信が部署の女の子たちに囲まれ食事に誘われていた事を思い出した薫は、きっと女の子と行ったのだろうと勝手に思っていた。
(まぁ…笠松くんが誰とどこに行こうと、私には関係ないし…。)
勝手な想像で薫は無意識に仏頂面になる。
いつもに増して口数の少ない薫に、志信は違和感を覚えた。
「どうかした?」
「どうもしない。」
「そう?」
(なんか怒ってる…?)
(普通の食事も、たまにはまぁいいか…。)
「そこのモールの中にハンバーグの店があるから、行ってみようか。」
「そうなんだ。よく知ってるね。」
「前に後輩と行った事があるんだ。」
「ふーん…。」
(笠松くんってやっぱり人気あるんだな…。)
志信は“後輩”としか言っていないのに、以前志信が部署の女の子たちに囲まれ食事に誘われていた事を思い出した薫は、きっと女の子と行ったのだろうと勝手に思っていた。
(まぁ…笠松くんが誰とどこに行こうと、私には関係ないし…。)
勝手な想像で薫は無意識に仏頂面になる。
いつもに増して口数の少ない薫に、志信は違和感を覚えた。
「どうかした?」
「どうもしない。」
「そう?」
(なんか怒ってる…?)