君に恋していいですか?
「良くも悪くも、君は入社当初から変わらないね。」
「それは成長してないって事ですか?」
「いや、そういう事じゃないよ。」
上田部長が席を立って離れると、薫は少し苛立たしげにタバコに火をつけた。
(入社当初から変わらないって何だ?少しは女らしくしろとか、そういう事?)
煙を吐き出し、ジョッキに半分ほど残っていたビールを一気に飲み干すと、薫はそばを通り掛かった店員を呼び止めた。
「ウイスキーの水割りをダブルで!」
思いのほか大きな声だったらしく、薫のオーダーを耳にした若い社員たちが呆然としている。
(好きな酒飲んで何が悪い!!)
周りの男性社員には目もくれず、相変わらずタバコを吸いながら酒を飲んで料理を口に運ぶ薫を、青木部長は苦笑いして見ていた。
「それは成長してないって事ですか?」
「いや、そういう事じゃないよ。」
上田部長が席を立って離れると、薫は少し苛立たしげにタバコに火をつけた。
(入社当初から変わらないって何だ?少しは女らしくしろとか、そういう事?)
煙を吐き出し、ジョッキに半分ほど残っていたビールを一気に飲み干すと、薫はそばを通り掛かった店員を呼び止めた。
「ウイスキーの水割りをダブルで!」
思いのほか大きな声だったらしく、薫のオーダーを耳にした若い社員たちが呆然としている。
(好きな酒飲んで何が悪い!!)
周りの男性社員には目もくれず、相変わらずタバコを吸いながら酒を飲んで料理を口に運ぶ薫を、青木部長は苦笑いして見ていた。