君に恋していいですか?
薫はゆっくりと首を横に振った。

「ううん…。でも…笠松くん、私がまだあの人の事好きだって、誤解してると思う…。」

シュンとしている薫に、梨花は明るく笑う。

「簡単です。誤解は早いうちに解いちゃえばいいんです。卯月さんの気持ち、ちゃんと伝えてあげて下さい。」

「まだ…間に合うかな…。自信ないよ…。」

「笠松さんはどんな卯月さんも好きだと思いますけどね…。じゃあ明日、私が卯月さんに魔法掛けてあげます。」

「魔法…って何?」

「明日のお楽しみですよ。そうと決まれば、もう寝ましょう!!明日は忙しくなりますよ!」

「えぇっ…?!」


梨花の言葉の意味がわからないまま、薫は梨花の布団を用意して、一緒に床についた。


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