君に恋していいですか?
薄暗いオレンジ色の常夜灯の光の下で、梨花は優しい声で呟いた。
「二人とも不器用ですね…。でも、恋してる卯月さん、かわいいです。」
「恋…してるのかな…。」
「笠松さんの事、好きでしょう?」
「……うん…好き…。」
言葉にしてみて初めて、ハッキリと自分の気持ちが見えたような気がした。
寂しかったのは、志信に会えなかったから。
胸がモヤモヤしたのは、志信が他の誰かを好きだと思ったから。
(いい加減気付けよ、って…笠松くんの気持ちに、って事…?)
急に照れ臭くなり、薫は熱くなる頬を両手で覆った。
(近付かないようにしてたって事は、笠松くんの気持ちにも自分の気持ちにも気付かなかったわけじゃないけど、見ないようにしてたのかな…?)
「二人とも不器用ですね…。でも、恋してる卯月さん、かわいいです。」
「恋…してるのかな…。」
「笠松さんの事、好きでしょう?」
「……うん…好き…。」
言葉にしてみて初めて、ハッキリと自分の気持ちが見えたような気がした。
寂しかったのは、志信に会えなかったから。
胸がモヤモヤしたのは、志信が他の誰かを好きだと思ったから。
(いい加減気付けよ、って…笠松くんの気持ちに、って事…?)
急に照れ臭くなり、薫は熱くなる頬を両手で覆った。
(近付かないようにしてたって事は、笠松くんの気持ちにも自分の気持ちにも気付かなかったわけじゃないけど、見ないようにしてたのかな…?)