君に恋していいですか?
「ホントにオレでいいの?」

「うん。だって私も…。」

薫は志信の手にもう片方の手を重ねた。

「笠松くんの事…好き…だから…。」

「ホント…?」

「ホントだよ。いつの間にか、気が付いたら、笠松くんの事ばっかり考えてる…。」

志信は薫を抱きしめて、嬉しそうに笑った。

「マジで嬉しい…。オレも、すっげぇ好き。」

志信の腕に抱きしめられて、薫は志信の鼓動を感じていた。

「ふふ…。笠松くん、ドキドキしてる。」

「そりゃするよ…。好きだし…。卯月さん、すっげぇキレイだし…。」

「ホント?」

「うん。でもオレは、いつもの卯月さんもかわいくて好き。」

「そんな事言うの、笠松くんだけだよ。」

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