君に恋していいですか?
志信は薫の身体中にキスをして舌を這わせた。

柔らかく波打つ胸に触れ、指先で薫の敏感な部分を探った。

薫は志信の激しい愛撫に湿った音を響かせて身をよじる。

「やっ…そんなにしたら…。」

「どうなるの?教えて。」

「……おかしくなりそう…。」

「なってよ。おかしくなるくらい、オレの事感じて。もっともっと、薫の全部、オレでいっぱいにして。」

激しく舌を絡めたキスをしながら、薫の中を探る志信の指の動きが一層激しくなると、薫は吐息混じりの甘い声を上げて身悶えた。

「好きだよ、薫…。」

志信は甘い声でそう囁くと、薫の腰を引き寄せて、ゆっくりと薫の中に入り込んだ。

二人は心と身体の甘い疼きを、激しく求め合った。

お互いの感触を確かめ合うように触れ合って、愛しさを伝えるように抱き合う。

薫は身体の奥の深い部分を志信で満たして、傷付き冷えきっていた心を温かく包まれて、志信の腕の中で果てる幸せを噛みしめた。




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