君に恋していいですか?
別れを告げた恋、始まった二人の恋
外に出て夕食を取った後、二人は志信の部屋で肩を寄せ合って寛いでいた。

指を絡めて手を握り、他愛ない話をして、時おりキスをした。

しばらくそうして過ごした後、薫は壁に掛けられた時計を見た。

時計の針は10時をさそうとしている。

「そろそろ帰ろうかな…。」

「帰したくないな…。泊まってけば?」

志信は薫を抱きしめて、頬にキスをした。

「だって私、着替えもなんにもないよ。」

「そうだったな。じゃあ、送ってく。明日、また会える?」

「うん。」

志信の部屋を出て、手を繋いで歩いた。

「なんか…信じられないな…。」

「ん?」

「薫がオレの彼女になったなんて…。」



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