君に恋していいですか?
「とりあえず…タバコ変えようかな…。キスするたびに薫があの人とのキス思い出したらイヤだ。酔って間違えて名前呼んだりとか…。」

「意外とヤキモチ妬きなんだね。もうそんな事ないと思うけど、志信がどうしても気になるならそうして。」

今まで知らなかった志信の意外な一面を見て、薫はおかしそうに笑った。

そして、志信の傍らに置かれたバッグを指さして尋ねる。

「ところで、さっきから気になってたんだけど…やけに荷物多くない?」

「薫がなんて言っても今夜は絶対離さないって決めて来たから。」

「泊まるつもりで用意して来たの?」

薫は驚いて目を丸くした。

「うん。オレが帰したくないって言っても、薫は着替え用意してないの理由に帰っちゃったから。薫スマホ忘れてるし、どうせ持ってくならオレが薫の部屋に泊まろうと思って。」


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