君に恋していいですか?
どこか憎めない志信のペースに乗せられて二次会に参加する事になった薫は、志信の隣に座らされ、ハイボールを飲みながら若い後輩たちの歌を聞いていた。

(うーん…。若い子達の歌がよくわからん。)

「卯月さん、これ歌える?」

「`ALISON´なら全部歌える。」

「じゃあ、予約入れるよ。」

カラオケの予約を入れると、志信は楽しそうに笑ってテーブルの上のハイボールを飲んだ。

「それ、私のなんだけど。」

「知ってる。でも飲みたかったから。オレの、もうカラなんだよねぇ。」

「はぁ?飲みたかったら自分で頼みなよ。」

「ハイ、返す。」

「要らん。全部やる。」

「ごめんって。お詫びに新しいの注文するから。」

「当然でしょ。」


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