君に恋していいですか?
二次会がお開きになり、薫がそろそろ帰ろうかと思った時、志信が肩を叩いた。

「卯月さん、もう少しだけ付き合って。」

「え?」

「ゲーセン、行かない?」

ゲームセンターに足を運んだ二人は、対戦型リズムゲームの台の前に並んで座った。

「このゲーム、やった事あるでしょ。」

「ああ、うん。会社帰りにたまに寄る。」

「だよね。前にやってたの見たから。」

「そうなの?」

「うん。オレと勝負しない?」

「いいけど…私、結構強いよ。」

「知ってるよ。ギャラリー出来るほどの腕前なんだもんね。」

「知ってて勝負を挑むとは…自信あるんだ。」

「オレもこのゲーム得意だからね。負けたら月曜の昼飯おごるってのでどう?」

「ふーん…まぁいいけど。」


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