君に恋していいですか?
マンションの前まで志信に送り届けられた薫は、シャワーを浴びながらぼんやりと今日の事を考えていた。
(思ってたより…楽しかった…かな。)
去年の研修旅行の時以来に顔を合わせた同期の志信と、急激に親しくなった。
同期の中でも少し浮いていた自分に、仲のいい同期が出来た事は素直に嬉しかった。
(まぁ…同期の仲間としてなら…いいかな。)
いくら仲良くなったところで、社内恋愛など有り得ない。
昼間に浩樹に出会った事を思い出すと、薫は小さく唇を噛みしめた。
(もう、恋愛なんて…。)
いつかは終わる恋愛に一喜一憂している自分なんて、今は考えられない。
終わってから、浮かれていた自分をバカみたいだと情けなく思うくらいなら、最初から恋なんてしない方がいい。
世の中の男性のすべてが浩樹のように裏切るとは思っていないけれど、次の恋に踏み出す事ができないまま歳を重ねてしまった。
(思ってたより…楽しかった…かな。)
去年の研修旅行の時以来に顔を合わせた同期の志信と、急激に親しくなった。
同期の中でも少し浮いていた自分に、仲のいい同期が出来た事は素直に嬉しかった。
(まぁ…同期の仲間としてなら…いいかな。)
いくら仲良くなったところで、社内恋愛など有り得ない。
昼間に浩樹に出会った事を思い出すと、薫は小さく唇を噛みしめた。
(もう、恋愛なんて…。)
いつかは終わる恋愛に一喜一憂している自分なんて、今は考えられない。
終わってから、浮かれていた自分をバカみたいだと情けなく思うくらいなら、最初から恋なんてしない方がいい。
世の中の男性のすべてが浩樹のように裏切るとは思っていないけれど、次の恋に踏み出す事ができないまま歳を重ねてしまった。