君に恋していいですか?
詰めすぎた距離、引き離される心
火曜日からまたいつものように各SSを回っていた薫と浩樹が顔を合わせる事はないまま、あっという間に金曜日になった。
カウンセラーの仕事をし始めてから、1週間が過ぎるのがやけに早く感じる。
(今週も無事に終わるかな。)
SSを出て社用車に乗り込んだ薫のスマホに、メールが届いた。
薫はメールの受信画面を開いて、内容を確認する。
“今週もお疲れ様。今晩、飲みに行かない?”
(あ、笠松くん…。)
月曜日に社員食堂で一緒に食事をした後、慌ててその場を去った事を不自然に思われていないかが気になっていた。
(あれから笠松くんとも顔合わせてないな。)
薫は少し考えて、メールを作成する。
“いいよ。仕事終わって着替えたらメールするね。”
短いメールを送信してスマホを鞄にしまうと、薫はタバコに火をつけてから車を発進させた。
カウンセラーの仕事をし始めてから、1週間が過ぎるのがやけに早く感じる。
(今週も無事に終わるかな。)
SSを出て社用車に乗り込んだ薫のスマホに、メールが届いた。
薫はメールの受信画面を開いて、内容を確認する。
“今週もお疲れ様。今晩、飲みに行かない?”
(あ、笠松くん…。)
月曜日に社員食堂で一緒に食事をした後、慌ててその場を去った事を不自然に思われていないかが気になっていた。
(あれから笠松くんとも顔合わせてないな。)
薫は少し考えて、メールを作成する。
“いいよ。仕事終わって着替えたらメールするね。”
短いメールを送信してスマホを鞄にしまうと、薫はタバコに火をつけてから車を発進させた。