君に恋していいですか?
「あ、卯月さん!」

喫煙室の少し手前で後ろから声を掛けられ、薫は振り向いた。

「笠松くん。お疲れ様。」

「お疲れ様。ちょうど良かったかな。」

「まだタバコ吸ってない。」

「オレも吸いたい。喫煙室でタバコ吸ってから行く?」

「うん。」

二人で喫煙室に行くと、小窓から覗いた室内は上司のオジサンたちでごった返していた。

「いつもより多くない…?」

「ああ…。今日は本社で部長会議があったからかなぁ。」

「やっぱり…やめとこっか。お店に行ってから吸おう。」

「そうだな。」


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