君に恋していいですか?
また“飲みに行こう”となんともない風を装って誘えば、その誘いに応じてくれるだろうか?
思いきって“好きだ”と言えば、少しは自分の事を考えてくれるだろうか?
それとも…“もう会わない”と拒絶されてしまうだろうか…。
(次に会ったら…どんな顔するんだろう…。)
握りつぶしたカップをゴミ箱に投げ入れ、志信はため息をつきながら喫煙室へ向かった。
出先から本社に戻った薫は、さっき訪れたSSのマネージャーから預かった書類を届けるために経理部へ向かった。
ドアのそばの席に座っていた経理部の女性社員に書類を手渡すと、そのフロアの喫煙室へ足を運んだ。
薫が喫煙室のドアを開けると、一人でタバコを吸っていた志信が顔を上げた。
「あ…笠松くん…。」
「卯月さん…。」
薫は灰皿を挟んで志信の向かいの長椅子に腰かけた。
思いきって“好きだ”と言えば、少しは自分の事を考えてくれるだろうか?
それとも…“もう会わない”と拒絶されてしまうだろうか…。
(次に会ったら…どんな顔するんだろう…。)
握りつぶしたカップをゴミ箱に投げ入れ、志信はため息をつきながら喫煙室へ向かった。
出先から本社に戻った薫は、さっき訪れたSSのマネージャーから預かった書類を届けるために経理部へ向かった。
ドアのそばの席に座っていた経理部の女性社員に書類を手渡すと、そのフロアの喫煙室へ足を運んだ。
薫が喫煙室のドアを開けると、一人でタバコを吸っていた志信が顔を上げた。
「あ…笠松くん…。」
「卯月さん…。」
薫は灰皿を挟んで志信の向かいの長椅子に腰かけた。