好き好き大好き!
私は佑樹の家に着いた。
早速インターホンを押す。
佑樹の家に来たのはあの日以来だ。
あの日、佑樹と出会った始まりの場所。
それは、雄大の部屋だった。
「はっ、えっ!なんであんたが?」
出たのは佑樹だった。
「ごめん佑樹!私、塾に行く途中に雄大に会って、それでこの書類渡されたんだけど佑樹に渡すの忘れ…」
「ふざけんな!」
「へ…?」
初めてだった。
佑樹が怒鳴ったの。
「そんな事でいちいち来てんじゃねーよ」
「え…あ、ごめん…」
「兄貴も兄貴でなんであんたになんか渡すのかな」
そ、そうだよね…。
「私なんか…やだよね…」
私はそのまま家の方に走った。
書類を持ったまま。