好き好き大好き!
きっかけ
「行ってきます」
「あ、直奈もう行くの?」
お母さんは心配そうに私に言う。
「うん、ちょっとね。お母さんも仕事頑張って」
「ありがとう、行ってらっしゃい」
うちの両親は共働きでどちらも夜の仕事だけど、私を大切に育ててくれた。
だから私はこの二人を尊敬しているんだ。
「よっ」
「ゆ、雄大…」
家を出て直ぐに雄大と会ってしまった。
雄大とは今年も同じクラスで
今とっても仲がいい人。
「昨日はごめんな、任せちまって。アイツから聞いたよ」
「そうなんだ」
「俺そん時バイトでさ」
「そっか…」
「ごめんな、なんか…」
「ううん!気にしてないよっ」
「そう。ならいいけど」
雄大と一緒に学校に行く事になった。
少し言うのが遅くなったけど、
雄大と佑樹は兄弟で、
雄大がお兄ちゃん。
佑樹が弟なんだ。
私達は今高校2年生で、
佑樹来年、受験生の中学3年生になる。
年下の子を初めて好きになった。
やっぱり恋に年なんて関係ない。
それでもやっぱり、好きだから。