つきあかり
夏のあの日も、朝から学校をサボって
悪友と遊んでいた。
「なあシュウ、ガッコー行かなくていいわけ?」
突然そんな事を聞いてきたのは
幼馴染の祐樹(ゆうき)だった
「なに?いきなり」
「いや、お前まじで最近ガッコー行ってなさすぎるからさ、心配になった」
「祐樹だって俺と同じくらい行ってないじゃん」
「俺の学校は行ってる奴のほうが珍しいわ」
「あーね」
祐樹が行っている学校は
地元では有名な不良高校。
俺がつるんでいる奴らは
みんなその学校に通っていた。