つきあかり
「お前留年とかなったらどーすんの?」
そう聞いてきたのは中学から友達の佐久間(さくま)
佐久間はいたずら好きで手が焼ける。
「ならないよ」
佐久間の質問に、俺はゲームから目を離さず答える。
「は?なんで自信満々?どういうこと!?なんだよ!?お前その自信どこから出てくんの?」
「ちょ、隣でうるさーい」
ぺちゃくちゃとよく喋る奴は高校入ってから仲良くなった龍司(りゅうじ)だった。
「ガチで龍司うっさい」
「ね?祐樹も思うよね?ほんと、口縫ったほうがいいのかな?」
「佐久間ちゃーん!それは怖い!怖すぎるよベイベー!」
「きもーい」
「佐久間ちゃん!てか!そう!自信!その自信はどこから!?」
「……」
「無視かーい!」
うるさい龍司の相手をするのが嫌だから俺はゲームに没頭する