つきあかり





「なあ!気になる!教えて!」


そう言って詰め寄る龍司。
顔が近いからきもい。


だから俺はさらにゲームに没頭することにした。


「おい!ゲーム辞めろや!」

「あ、」


俺の手からゲーム機が奪い取られる。
もちろん奪ったのは龍司なわけで


目の前にある龍司の顔になんとも言えない苛立ちがこみ上げる。



「……気分下がった。帰る」

「あ!おい!」


俺は苛立ちが頂点まで上がってしまい
カバンを持つと部屋から出る。






< 9 / 50 >

この作品をシェア

pagetop