つきあかり
「なあ!気になる!教えて!」
そう言って詰め寄る龍司。
顔が近いからきもい。
だから俺はさらにゲームに没頭することにした。
「おい!ゲーム辞めろや!」
「あ、」
俺の手からゲーム機が奪い取られる。
もちろん奪ったのは龍司なわけで
目の前にある龍司の顔になんとも言えない苛立ちがこみ上げる。
「……気分下がった。帰る」
「あ!おい!」
俺は苛立ちが頂点まで上がってしまい
カバンを持つと部屋から出る。