飴とノイズと君の声
飛び降りる...?

まさか...。

私は立ち上がり、教室を出た。


「えっ、風歌ちゃん!?どうしたの?」という友達の声を聞きながらも、私は何も言わずに走る。

飛び降りるって...屋上、だよね...!?

私は階段を駆け上がり、屋上の扉を思いきり開けた。


「琳ちゃんさんっ...!」


その声に、琳ちゃんさんは驚いたように振り返る。

いた...琳ちゃんさん...。


「えっと...春宮、さん?どうしたの、そんなに焦って...」


琳ちゃんさんは私の方を見て、ニコッと笑う。


「え...あ、その...な、なんでこんなところにいるんですか?」


私の質問に、琳ちゃんさんは少し戸惑った。
でも、すぐに「屋上って、気持ちいいからさ。たまに来たくなるんだよね」と言った。


「そう、ですか...」


私は、これ以上詮索をするのも良くないと思い、素直に頷くことにした。
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