飴とノイズと君の声
第二章
本当の笑顔
次の日、私が教室に行くと、もう琳ちゃんさんの周りには人だかりが出来ていた。
やっぱり変わらない、キラキラした笑顔は、私にとってはやっぱり不自然で。
「あ、おはよう、風歌ちゃん!ねぇ、聞いてよ~。琳ちゃん昨日、仕事の時間間違えてたんだってー!」
「だからあんなに走ったんだって!琳ちゃん抜けてる~」
笑い声が響いて、琳ちゃんさんも恥ずかしそうに笑う。
「そうなんだ」
微笑んで、そう答えるしかなかった。
琳ちゃんさんの嘘を、私が暴く必要なんて無いから。
「おーい、席つけよ」
担任の片島先生が入ってきて、みんながバラバラと散っていく。
琳ちゃんさんはみんなの後ろ姿を見ていた。
『嘘だって疑わねぇんだよな。その方がありがたいけど』
...やっぱり、本当は気付いて欲しいんじゃないかな。
やっぱり変わらない、キラキラした笑顔は、私にとってはやっぱり不自然で。
「あ、おはよう、風歌ちゃん!ねぇ、聞いてよ~。琳ちゃん昨日、仕事の時間間違えてたんだってー!」
「だからあんなに走ったんだって!琳ちゃん抜けてる~」
笑い声が響いて、琳ちゃんさんも恥ずかしそうに笑う。
「そうなんだ」
微笑んで、そう答えるしかなかった。
琳ちゃんさんの嘘を、私が暴く必要なんて無いから。
「おーい、席つけよ」
担任の片島先生が入ってきて、みんながバラバラと散っていく。
琳ちゃんさんはみんなの後ろ姿を見ていた。
『嘘だって疑わねぇんだよな。その方がありがたいけど』
...やっぱり、本当は気付いて欲しいんじゃないかな。