飴とノイズと君の声
「...どーかした?ふーちゃん」


それから私と琳ちゃんさんは、屋上に来ていた。
琳ちゃんさんは変わらずふわふわと微笑んでいる。
それがやっぱり、少し不自然で。


「なんで笑ってるんですか?」

「...へ?」

「...琳ちゃんさん、私、琳ちゃんさんのキラキラの笑顔、あんまり好きじゃなかったんです。だけど...今の笑顔も好きになれなくなっちゃう」

「んー...どういう意味?」

「無理してるのが、バレバレで」


私の言葉に、琳ちゃんさんは困ったように微笑んだ。


「何にもないよ」

「...だって、琳ちゃんさんなんか不安そうです」

「気にしすぎだって」


前より随分話しやすくなった。
だけど、それは今、琳ちゃんさんが無理して周りに合わせようとしているからだと思う。
何かを私達に隠したくて、隠すために私達に合わせている。
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