飴とノイズと君の声
放課後になり、みんなが帰る準備をしている。
だけど、そこには既に琳ちゃんさんの姿はなかった。

もしかして、避けられちゃってる...?


「風歌ちゃん、またね」

「あ、うん。バイバイ」


みんなが次々と帰っていき、私もカバンを持って教室を出る。

どうすれば頼ってもらえるかな。
その事ばかりを考えて、歩く。

いつの間にか、私は琳ちゃんさんを助けたいと思う気持ちより、近づきたいという気持ちの方が強くなっていた。

カッコよくて可愛くて、優しくて。
友達思いで、少しだけ、臆病で。

そんな琳ちゃんさんが、いつの間にか好きになっていたのかもしれない。
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