飴とノイズと君の声
翌日、私達は病院に行った。
琳ちゃんさんの声が出なくなったのは、大きなショックを負ったために起こった一時的なものらしい。
それを聞いて、少し安心すると共に、苦しくなった。
琳ちゃんさんに、大きなショックを負わせてしまった。
琳ちゃんさんはすっかり落ち込んだ私達に笑顔を見せる。
まるで、自分が一番平気みたいに、私達を元気付けようとする。
それが、余計に私達を苦しくさせる。
自分達の無力さに、琳ちゃんさんへの罪悪感に。
『お願い、笑って』
...琳ちゃんさんの心の声に、泣きそうになる。
どうして私達を笑顔にさせようと出来るんだろう。
私は琳ちゃんさんをあんな目に遭わせた張本人。
それなのに、なんで...?
「琳ちゃん、教えてよ」
突然、けーちゃんさんが琳ちゃんさんの目を真っ直ぐに捉えた。
「...琳ちゃんの、過去を、苦しみを、俺らに分けて」
それは、強制的なようにも感じた。
だけど、それを私は止めなかった。
琳ちゃんさんの苦しみを、私も持ちたい。
それが例え無理矢理で、間違っているとしても、琳ちゃんさんの重い苦しみを、分けて欲しかった。
琳ちゃんさんは私達から目を逸らして、そしてもう一度、私達の方を向いた。
琳ちゃんさんの目はさっきより真っ直ぐで、笑うことをせず、頷いた。
琳ちゃんさんの声が出なくなったのは、大きなショックを負ったために起こった一時的なものらしい。
それを聞いて、少し安心すると共に、苦しくなった。
琳ちゃんさんに、大きなショックを負わせてしまった。
琳ちゃんさんはすっかり落ち込んだ私達に笑顔を見せる。
まるで、自分が一番平気みたいに、私達を元気付けようとする。
それが、余計に私達を苦しくさせる。
自分達の無力さに、琳ちゃんさんへの罪悪感に。
『お願い、笑って』
...琳ちゃんさんの心の声に、泣きそうになる。
どうして私達を笑顔にさせようと出来るんだろう。
私は琳ちゃんさんをあんな目に遭わせた張本人。
それなのに、なんで...?
「琳ちゃん、教えてよ」
突然、けーちゃんさんが琳ちゃんさんの目を真っ直ぐに捉えた。
「...琳ちゃんの、過去を、苦しみを、俺らに分けて」
それは、強制的なようにも感じた。
だけど、それを私は止めなかった。
琳ちゃんさんの苦しみを、私も持ちたい。
それが例え無理矢理で、間違っているとしても、琳ちゃんさんの重い苦しみを、分けて欲しかった。
琳ちゃんさんは私達から目を逸らして、そしてもう一度、私達の方を向いた。
琳ちゃんさんの目はさっきより真っ直ぐで、笑うことをせず、頷いた。