飴とノイズと君の声
『...俺、本当最低なんだ』


｢そんなことないです｣


『...いや、本当に。...だって、怖いんだ』


それかは琳ちゃんさんは、俯いて気まずそうにしていた。


｢琳ちゃんさん...？｣


『...ごめん。俺、怖いんだ、ふーちゃんのこと』


その言葉に、私は戸惑ってしまった。
それと共に、ショックを受けてしまった。


『...分かってるんだ。ふーちゃんがそんなことする人じゃないってこと。...だけど、女性と仲良くするのが、怖い。思い出しちゃうんだ。あの感覚を。それで、思う。また、大切なものが壊れるって。俺の家族みたいに、バラバラ壊れていくんじゃないかって』


『だから...少し、時間がほしい』

琳ちゃんさんの不安は、痛いくらいに伝わってきた。
だからこそ、私は強くいなければいけない、と心に誓った。
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