飴とノイズと君の声
「ゲームセンターでいいんだよな?琳ちゃん」


けーちゃんさんの問いに、琳ちゃんさんは頷く。


「プリとか撮っちゃう?」


頷いた琳ちゃんさんに、けーちゃんさんは嬉しそうにそう話しかける。

琳ちゃんさんは、おかしそうに笑ってまた頷いた。


『ふーちゃんも、いい?』


「はい!」


そんなやり取りを、けーちゃんさんは不思議そうに見ている。


「えっ、なになに?お互い思ってることが分かっちゃうわけ?ずるいよ~!俺にも教えてー」


そんなけーちゃんさんを前に、琳ちゃんさんはイタズラっぽく笑って首を横に振る。


『慧太には秘密ー』


無邪気な子どもみたいなその声に、思わず笑みが零れる。


そんな時、カシャッとシャッター音が響いた。
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