旦那さまの皮を被った変態が
ーー
翌朝。また「まあまあ、大変です」の事態がありました。
「どうかしたのか?」
本日はお休みの旦那さま。寝ぼけ眼ながらも、私が持つ封筒にて怪訝そうな顔をされます。
「また、か」
「今度は『お前の妻は浮気している』とのことで」
「俺たちの仲を引き裂きたい奴でもいるのか」
まったくと溜め息をなされる旦那さまは、こんな手紙には惑わされません。
部外者に、私たちの仲を違わせることなど出来ないものですが。
「ところであなた。それ、私のパジャマなのですけど」
「根性で着れるかと思ってな」
※外の敵より身内の変態説が。