愛しています
そしてはやくも優美は高校3年生になった。
その日は優美の18歳の誕生日だった。
ここで話をしてみようと思い、朝珍しく帰っていた優美に話しかけた。
「優美、今日パパもはやく帰ってくるから一緒に夕飯食べよう」
そう言うとギロリとこちらを睨み、鋭い言葉を放った。
「は?何言ってんの?しかもパパとかやめてくんない?きめぇんだけど」
「待て優美」
家を出ていこうとする優美の腕を掴もうとすると思いきり振り払われた。
「触んなくそじじい!!」
「っ…!!」
そのまま玄関のドアを開けると、振り返ることなく優美は出ていってしまった。
夕方、仕事をはやめに切り上げ、ケーキを買って家に帰った。
しかし優美は帰ってこなかった。