realize
下関さんは私のことを凄く好きだと言ってくれるし、

父と母は下関さんと付き合うことがわかるやいなや、結婚の話をして下関さんを困らせていたくらいだし。

このまま、穏やかに身を任せていれば
きっと普通に幸せになれるんだろう。

私もそれを望んでいた。


心にあるチクリとしたトゲが
たまに内側をザラつかせても
それを気にしないでい続けるだけの強さは残っていた。


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