realize
雨がしとしとと、
まとわりつくように降る。

梅雨だからしょうがないけど
なにもこんな日に降らなくても…


彼は会社の取引先の人だった。

最初は優しすぎて少し頼りない、
そんな印象だった。

ある時の会社での飲み会の時に
セクハラ上司に困っているところを助けられ、
それ以降も会話をするようになり、
意外な頼り甲斐のある所をみつけるにつれ、いつのまにか好きになってしまっていた。


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