realize
…なるほど。
確かにイケメンだわ、
スラッとした体型と爽やかな甘いマスクは
俳優をしてると言われたら、納得するほどだった。
翔大くんが彼に少し近づき
声を潜めて言った。
「当店のNo.1ですよ」
そう言うと、一瞬だけあのニヤリと
悪戯を楽しむ男の子のような笑顔をみせた。
……No.1って、
バイトエントリーNo.1ってだけじゃない!
そう言われた彼は翔大くんに笑顔を向けると
私に視線を戻し、温かな笑顔で
「本当だ、今日は来てくれてありがとう」
その笑顔に一瞬だけ
ドキッとしてしまった。