realize
少し車を走らせ大きなアウトレットモールのレストランについた。

車を駐車させた時に、
駐車場からの夜景が綺麗だからと勧められた。

「…綺麗」

思わずこぼれた私の言葉に、
なんだか雅春さんは嬉しそうで悲しそうだった。

「…雅春さん?」


雅春さんは何も言わず微笑んで
レストランに誘導した。


「このレストラン、デザートが美味しいんだ!」


雅春さんはどこか空元気に言うから
余計に心配になってしまった。
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