猫系男子の甘い誘惑
「まずい――、俺が我慢できない、かも」

 指でいかせるつもりだったのに、と残念そうに佑真がつぶやく。けれど、倫子の方ももう我慢できなかった。
「早く――」

 来て、とささやく声が吐息に紛れる。

 手早く避妊具を装着して、佑真が中に押し入ってくる。あまりの圧迫感に目に涙が滲んだ。

「あっ……あ――佑真……やだ、もうちょっと……ゆっくり……!」
「ごめん、俺、我慢できそうにない――」

 一息に奥まで貫いた佑真は、最初から容赦なく突き入れてきた。がんがんと奥を穿たれ、倫子の口から高い声が上がる。

 高みへと放り出されて、あとはただ翻弄されるだけ。身体の奥に佑真自身を感じる。

 より深く佑真を受け入れようとしながら、背中をそらす。今までより一段と深い快感に恍惚となった時――熱が放たれるのがわかった。

 ◇◇◇

「ねえ、倫子さん」

 佑真が倫子の方へと身を寄せる。

「ちょっと待って。今は無理――」

 若いって素晴らしいと言えばいいのだろうか。立て続けに五回というのは、最高記録だ。少しでいいから休ませてほしい。

「やだ――だって、やっと倫子さんを抱けたのに」
「やっとって今日で二度目でしょうに」

 まとわりついてくる佑真の身体が重い。けれど、抵抗することさえできなくて、彼のいいようにされてしまう。

 長い手足で器用に倫子の動きを封じておいて、佑真はささやいた。

「二度目じゃないよ? だって、この間は何もしてないもん」
「……事後って言ってたくせに」
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