私が好きなのは貴方だけ。
黒乃くんの背後から長瀬くんが
やってきた。
長瀬くんは明るくてクラスの
ムードメーカーだから黒乃くんより
話しかけやすい。
茶色い髪も長瀬くんの明るさを
ランクアップしている。
「なになに?お前ら、どういう関係?
ま、まさか付き合って…」
「ねーよ。
これ、返しにきてくれただけ」
とんだ勘違いをしている長瀬くんに
黒乃くんがヒラヒラとノートを見せた。
「じゃあ私はこれで!」
私は2人にお辞儀して教室に戻った。