私が好きなのは貴方だけ。
君の後ろ
家に帰って鞄から恐る恐る
黒乃くんのノートを取り出した。
ノートの表紙には黒乃 柊斗と
綺麗な字で書かれている。
ペラペラとノートをめくると
数学のノートだから計算がしてあって
でも右端の落書きに私は頬を緩ました。
”はら へった”
普段の男らしいシュッとした字とは
違って、その文字は丸字で可愛い。
他のページにも
よくわかんないモンスターや
心の声が書かれていた。
なんか一気に黒乃くんの印象が
優しくなった気がする。
でもそれと同時に黒乃くんが持っている
私のノートに変な事が書かれてないか
心配になった。