ピエロ


しばらく歩きながら考えていたが、

考えてもわからなかったので諦める。

きっと同じ学年の誰かだ。

よくあることだし、

そんなに気にしなくてもいいだろう。


「よ!ラフ!はよ!」

「おはよう」


それからも、

いろんなやつらに声をかけられ、

その度に挨拶を返していく。

いつもと同じ朝。

唯一違うことといえば、

今朝は珍しく

弟と一緒に登校したってことくらいかな。

一緒にといっても玄関までだが。

本当に珍しい。



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