夏祭りの恋物語(2)~林檎飴の約束~
私がゆっくりと歩き出し、蒼介さんも歩を進める。
「ずいぶんうぬぼれてるのね」
「これからは美晴にもうぬぼれてほしい。僕が一生美晴を離さないって……信じてほしい。美晴を寂しがらせないよう、毎日電話する。メールもするよ。毎日愛してるって言う。毎日キミへの想いを積み上げるから……どうか一生そばにいてほしい」
蒼介さんが足を止め、私もつられて立ち止まった。
この半年、何度戻ってきてほしいと願っただろう。隣に立つ彼の姿を何度夢見たことだろう。
「もう二度と……私に林檎飴を一人で食べさせないでください」
「約束するよ」
蒼介さんの右手が私の髪に伸び、ストレートの髪を梳くようにして後頭部に触れた。その手のひらに引き寄せられて、私の唇に蒼介さんの唇が重なった。
【了】
「ずいぶんうぬぼれてるのね」
「これからは美晴にもうぬぼれてほしい。僕が一生美晴を離さないって……信じてほしい。美晴を寂しがらせないよう、毎日電話する。メールもするよ。毎日愛してるって言う。毎日キミへの想いを積み上げるから……どうか一生そばにいてほしい」
蒼介さんが足を止め、私もつられて立ち止まった。
この半年、何度戻ってきてほしいと願っただろう。隣に立つ彼の姿を何度夢見たことだろう。
「もう二度と……私に林檎飴を一人で食べさせないでください」
「約束するよ」
蒼介さんの右手が私の髪に伸び、ストレートの髪を梳くようにして後頭部に触れた。その手のひらに引き寄せられて、私の唇に蒼介さんの唇が重なった。
【了】