私、負けません!
苛立ちを感じながら走っていた彼女は、
前からくる3人の男子生徒に気づかない。
明らかに、オーラの違う男たち。
普通なら避けてしまうのに、こういうときに限ってぶつかってしまうのだ。
ドンッッ!
「あっ。すいません。前を見てなくて‥」
慌てて、謝る朱里に対して聞こえてくる舌打ち。
はぁぁぁい?すごく感じが悪いんだけど…
一言文句言ってやろうか。
ってヤバイ!!時間がない。
朱里は、慌てて講堂に向かっていった。